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第11回:物語マーケティングで、地域と企業を活性化しよう。

嶋田俊平(株式会社さとゆめ 取締役 チーフコンサルタント)
人材・組織・経営-専門家コラム

 前号では、行政の計画づくりに物語マーケティングを活用した事例を紹介しましたが、今回は、地域の特産品などの商品のプロデュースやプロモーションに活用した事例を紹介します。

 

 例えば、長野県信濃町のお米のプロデュースやプロモーションに物語マーケティングの考え方を導入しました。

 

 長野県のお米と言われても、なかなかピンとこないかもしれませんが、一昨年に開催されたお米の味の良さを評価する「第15回米・食味分析鑑定コンクール」の最高金賞17点のうち、8点が長野県産で、そのうち2点が信濃町産となっています。長野県のお米、信濃町のお米、どんどん美味しくなっているのです。

 

 この信州・信濃町のお米を、出来るだけ沢山の方に食べて頂きたいと考え、まずは信濃町のお米の美味しい食べ方を考えてみました。

 

 信濃町のお米の作付面積は「あきたこまち」と「コシヒカリ」が7対3くらいなのですが、それぞれ味や食感に特徴があります。

 

 信濃町の「あきたこまち」は、お腹にもたれること無くサッパリ食べられるお米で、素材の味を活かした料理、納豆や大根おろし等と相性が良い。

 対する「コシヒカリ」は、粘り・柔らかさ・甘み・香り・艶のバランスがよく、味付けのしっかりしたおかずとの相性が良い。

 

 それぞれの特徴をどう活かしていくのが良いのか悩んだ末に、こう考えました。「あきたこまち」を、ぜひ朝食に食べて頂きたい、一方、「コシヒカリ」を、ぜひ夕食に食べて頂きたい、と。

 

 そして、その思いをそのまま、「朝米」、「夜米」と、商品に名前をつけてみました。

 

 パッケージも、ぜひ朝もやのかかる黒姫山をイメージしながら「朝米」を、夕日でオレンジ色に輝く野尻湖の湖面をイメージしながら「夜米」を食べて頂きたいという思いから、そのようなデザインにしています。

 

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 なお、この商品の物語の主人公(想定する顧客ターゲット)は、「新米さん」に設定していました。

 

 新米ママさん、新米サラリーマン、初めて1人暮らしを始めた新米大学生等々。こういう新しい家庭を持った人、新しい場所で働きはじめた人など、新しい環境に移行した人こそ、新しい銘柄のお米を購入する機会が多い、新しい銘柄が入り込む余地があると考えたからです。

 

 パッケージのコピーには、朝米には「今日も一日お元気で 朝食にぴったり」、夜米には「今日も一日お疲れ様 夕食にぴったり」等、新しい仕事や土地で頑張っている人に向けた応援メッセージを入れた他、新米の時期には、ターゲットの「新米さん」とかけて、新しいことをはじめている人に商品をプレゼントする「新米さん応援キャンペーン」を展開しました。

 

 こうした商品開発・プロモーションの結果、銀座にある長野県アンテナショップ「銀座NAGANO」、信濃町内の道の駅、商店、リゾートホテル等に販路が広がった他、地域PRイベントでの販促グッズや、提携企業さんのノベルティやギフト、お歳暮、JAさんの婚活イベントの景品など用途の広がりも出てきました。

 

 このように、主人公(想定する顧客ターゲット)を明確に設定し、その物語(主人公が商品を使う場面)を具体的にイメージすることで4P~商品仕様(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)~が自ずと見えてくるはずです。

 

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※※ 株式会社さとゆめからのお知らせ ※※

 

 全国各地の知る人ぞ知る名品・逸品を発掘、紹介するセレクトショップ
 「SATOYUME GINZA」がプランタン銀座 本館B2Fにオープン!

 

 コンセプトは「おいしいもの × がんばっているひと」。

 

 イタリアで修業したシェフが地元・千葉県産の有機栽培ピーナッツをつかってつくった「ビナーシェの
 ビスコッティ」。酵素・乳酸菌等の有効成分が生きている「完熟生はちみつ」。

 

 天然記念物ツシマヤマネコを守るために省農薬で育てた「ツシマヤマネコ米」。東北の水産業の復興の
 ために開発されたオリーブオイル漬けのサバ缶「CA VA缶」など、
 「おいしい」ことはもちろん、「がんばっている」人や地域の商品をセレクトしました。

 

 皆様がお買上げくださり、率直なご感想をお寄せくださることが、がんばっている方々の勇気と自信、
 さらには地域の元気につながります。

 皆様の出身地や、旅行で訪れたお気に入りの町の商品があるかもしれません。

 

 ぜひ一度お越しいただき、商品を手に取ってみてください。

 

◎店舗住所

 〒104-0061 東京都中央区銀座3-2-1 プランタン銀座 B2F

 

◎営業時間

 日~木曜日 11:00~20:00 金・土曜日 11:00~21:00

 

◎Facebookページ

 https://www.facebook.com/LabSatoyume/

 

 


 

shimada


 株式会社さとゆめ
 取締役 チーフコンサルタント 嶋田 俊平

京都大学大学院農学研究科修了。環境保全・地域振興の専門コンサルタント会社勤務を経て、2013年5月 株式会社さとゆめ 設立。コミュニティビジネスの計画策定から事業の立上げ、商品開発、販路開拓、店舗プロデュースまで、トコトン地域と伴走するコンサルタントとして、全国を飛び回る日々。
技術士(環境部門、森林部門)。

個人ブログ「日本再発見ノート」 http://shumpeishimada.hatenablog.com/

 


 

株式会社さとゆめ

「ふるさとの夢をかたちに」を合言葉として、持続可能な地域づくりのためのヒト・モノ・コト・バづくりをトータルコーディネートする伴走型コンサルティング会社。全国の隠れた逸品、頑張っている生産者を応援するためのアンテナショップ「さとゆめLAB SHOP」(永田町)も運営。

■会社HP http://satoyume.com/

■さとゆめLAB SHOP https://www.facebook.com/LabSatoyume

 


 

 

バックナンバー : 物語マーケティングで、地域と企業を活性化しよう。

 ◎第10回 http://www.kensyu.com/info/archives/1792
 ◎第09回 http://www.kensyu.com/info/archives/1686
 ◎第08回 http://www.kensyu.com/info/archives/1590
 ◎第07回 http://www.kensyu.com/info/archives/1520
 ◎第06回 http://www.kensyu.com/info/archives/1246
 ◎第05回 http://www.kensyu.com/info/archives/1163
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 ◎第02回 http://www.kensyu.com/info/archives/483
 ◎第01回 http://www.kensyu.com/info/archives/69